人材派遣の面接で座右の銘を聞かれたらどう答える？

座右の銘を聞かれるということは、自分の性格を聞かれているということ

人材派遣の面接で座右の銘を聞いてくるケースがありますが、座右の銘というのは言い換えれば、自分が大事にしている信念ということであり、さらに性格についても質問していると捉えることができます。

事前に回答を用意しておかなければ、的外れな答えを返してしまうことがあるので注意が必要です。自分の性格にぴったりと沿うような答えを用意するのがベターですが、特に思いつかないという場合は、当たり障りのない座右の銘を用意しておくといいでしょう。

もし座右の銘を質問される前に、自分の性格について質問が行われていた場合は、矛盾が発生しないように回答しないといけません。面接の場で自分の性格について質問されることはよくあることなので、座右の銘もセットで答えられるように準備しておくのがベターです。

座右の銘は自分の信念・性格を示す

これは座右の銘に限らないのですが、面接官から質問をされるときは、どのような意図でその質問がされるのかということを理解しなければいけません。では、人材派遣の場で座右の銘に質問されるというのは、面接官にどのような意図があるのかを考えてみましょう。

採用面接で面接官が一番知りたがっているのは、恐らく応募者の性格です。学歴やキャリアなどは履歴書を確認すればひと目で分かりますが、応募者の性格については直接コミュニケーションを取らないと理解することは難しいでしょう。

「座右の銘」に関する質問は、応募者の性格を見極めるためにうってつけなのです。

しかし、いきなり座右の銘について質問されても、適切に返答することは難しいかもしれません。その場の勢いで答えてしまうとさらに突っ込まれたときに返答できなくなってしまうので、座右の銘についても他の回答と同様に事前に準備しておくことが望ましいでしょう。

実際に座右の銘を質問されたらこのように返そう

座右の銘について質問された場合、どのように返答するのが適切なのかということはわかりにくいですよね。基本的なルールとして、「座右の銘+補足」ということをまずは覚えておくといいでしょう。

質問に対してその答えをズバリ返すのは間違いではないのですが、あまりにも単調すぎる答えだと会話が続きません。面接はコミュニケーション能力をチェックする場でもあるので、座右の銘と、それを選んだ理由を説明するとちょうどいいでしょう。ここでエピソードまで喋りだしてしまうと、回答が長々となってしまう恐れがあります。座右の銘に限りませんが、質問に対する回答は「答え+α」という点を意識するようにしてください。

自分をアピールしたいために長々と喋ってしまう気持ちは分からないでもないですが、あまりにも長すぎる回答は面接官から見ると退屈であり、残念ながら逆効果となってしまうのです。

また、座右の銘ならなんでもいいというわけではありません。自分の長所をアピールできるような座右の銘をあらかじめ考えておく必要があります。面接での質問に対する回答は、「どのような意図で質問しているのか」、「どのように返答すれば好印象を与えられるか」という２つの視点から考えてください。

性格に関する質問をされていたら矛盾しないように注意

座右の銘について質問されたときに注意しておきたいことが一点あります。それは、「座右の銘に関する質問の前に、自身の性格・長所に関する質問をされた場合は矛盾しないようにする」ということです。

例えば、自分の性格や長所について質問されたときに、「切り替えが早い、メリハリをつける」と答えていたのに、座右の銘については「商いは牛の涎」（仕事には我慢強く取り組む）と答えたとします。どちらも長所ではあるので問題はないかのように思えますが、回答に一貫性がないのです。

自分の中にしっかりとした芯が通っていることを知ってもらうためには、性格に関する質問に対する回答は内容をきっちりと揃えておく必要があります。一貫性のある回答をすることができればより説得力が増しますし、きっと高く評価してもらえるでしょう。

（まとめ）人材派遣の面接で座右の銘を聞かれたらどう答える？

1.座右の銘を聞かれるということは、自分の性格を聞かれているということ
人材派遣の面接で座右の銘を聞かれるということは、面接官はこちらの信念・性格について知りたがっています。適当な回答にならないように、事前に準備しておいてください。

2.座右の銘は自分の信念・性格を示す
人材派遣の面接で座右の銘について質問されるのは、面接官が応募者の性格を推察しようとしているからです。答えに詰まってしまわないように、事前に回答を準備しておくとよいでしょう。

3.実際に座右の銘を質問されたらこのように返そう
座右の銘について質問されたときは、座右の銘だけでなく、必ず補足を付け加えるようにしてください。質問されたときは、その意図と好印象を与えられる回答の意識をしっかりと持つことを忘れずに。

4.性格に関する質問をされていたら矛盾しないように注意
もし座右の銘について質問される前に性格や長所について質問されていたなら、その回答に合わせて座右の銘を考える必要があります。面接全体の回答に一貫性を持たせることは、説得力を持たせることに繋がります。

著者情報

	プロフィール：上代　裕也 人材コンサルト。転職で悩む同世代の人たちに向けて役立つ転職情報を配信している。