人材派遣の面接でベンチャーの魅力を聞かれたら?

なるべく具体的に話しましょう


人材派遣の面接でベンチャーの魅力について聞かれたら、なるべく具体的に話しましょう。なぜなら人材派遣会社の面接官がこの質問をする意図は、ベンチャーに対する理解度を見ているからです。

近年、大手企業の中でも新しい事業を立ち上げるために社内ベンチャー制度を導入する会社が増えてきました。そのため面接を受ける会社がベンチャー企業でなかったとしても、その魅力を知っておく必要はあるといえるでしょう。

人材派遣の面接でベンチャーの魅力を話すときは、「どこに魅力があるのか」「その理由は何か」など、具体的に話すようにしてください。またもし自分が社内ベンチャー制度に参加するとしたら、どんなことがしたいかなど伝えることができると、意欲力があるというアピールに繋がります。

ベンチャーの魅力はゼロから作り出せるところにあります

ベンチャーには「冒険」という意味があり、日本では主に「新しい事業」や「新技術」のことを指します。ベンチャーの魅力はゼロから新しいものを作り出すところにあるでしょう。

また実力主義の環境であることが多いため、学歴や年齢、性別に関係なく働けます。最近ではこうしたベンチャーの良さを既存の企業の中に取り入れる「社内ベンチャー制度」を導入する会社が増えており、これまでの枠組みとらわれない自由な経営できるところにメリットがあるのです。

ほかにも社内ベンチャー制度の魅力は、以下のものが挙げられます。

・社員のモチベーションがあがる
・新しい目線により、意外な発見に繋がることがある
・会社の新サービスとして提供するため、取引先に安心感を与えられる

社内ベンチャーは、経営陣だけではなく社員がアイディアを出し合うことによって、新しい発見ができます。また、新しい発見をすることで仕事へのモチベーションをあげることができるのです。

社内ベンチャーにはリスクもあります

社内ベンチャーには経営者の指示によるトップダウン型と、事業テーマを社内で公募するボトムアップ型があります。これらには「一体感が生まれる」「現場の意思を組みやすい」といったメリットがある一方、デメリットもあるので詳しく見ていきましょう。

【トップダウン型】
・トップを優先するため、指示待ちの人が増える
・クレームや課題が共有されにくい
・判断を誤ると、会社存続の危機に陥る

【ボトムアップ型】
・意思決定に時間がかかる
・意見が対立により分裂することがある
・優秀な人材が不足する

トップダウン型はトップの人が指揮を執り事業を行うため、指示を待つだけで自分から何かをしようとする人減る傾向にあります。またクレームや課題がトップまで伝わってこないというデメリットもあるのです。

ボトムアップ型は良い案が出るまで時間がかかったり、そもそも優秀な人材が集まらないというデメリットがあります。人材派遣の面接で社内ベンチャーについて話す時は、こうしたリスクも把握した上で話すようにしましょう。

答えられなくても不採用になるとは限りません


人材派遣の面接において、ベンチャーについて答えられなかったとしても、それが直接の合否に関係するとは限りません。ベンチャーに限らず、自分の知らないことや得意ではない質問をされた場合は、分かる範囲で答えるようにしましょう。

このとき無理に答えようとして間違った情報や嘘を伝えるのは、絶対にやめてください。答えがあまりにも見当違いだと、「適当なタイプ」「平気で嘘をつけるタイプ」といったマイナスの評価を受けてしまう可能性があります。

また答えを考える間、無言で固まるのもよくありません。すぐに答えられない場合は、「申し訳ありませんが、少し時間を頂けますか?」と一言断ってから考えをまとめましょう。

考えても答えを導き出せそうにない場合は、正直に勉強不足であることを認めて「これから勉強いたします」と答えるのも方法の1つです。謙虚さと向上心が伝われば、印象が悪くなることはないでしょう。

(まとめ)人材派遣の面接でベンチャーの魅力を聞かれたら?

1.なるべく具体的に話しましょう
人材派遣の面接でベンチャーの魅力について質問された場合は、なるべく具体的に話し,ベンチャーに対して理解があることをアピールしましょう。最近では社内ベンチャー制度を導入する企業も増えているので、その魅力を知っておく必要があるといえます。

2.ベンチャーの魅力はゼロから作り出せるところにあります
ベンチャーの魅力はセロから新しいものを作り出すところや、学歴や性別、年齢にとらわれず実力主義の環境であることです。最近では既存の企業で社内ベンチャー制度を導入する会社も増えており、社員のモチベーションがあがるなどといったメリットがあります。

3.社内ベンチャーにはリスクもあります
社内ベンチャーには、トップダウン型とボトムアップ型があり「指示待ちの人が増える」「意思決定に時間がかかる」といったデメリットがあります。人材派遣の面接で社内ベンチャーについて話す時は、こうしたデメリットを把握しておきましょう。

4.答えられなくても不採用になるとは限りません
人材派遣の面接において、ベンチャーについて答えなかったとしても合否に直接関係することはありません。考えても分かりそうにないときは、正直に勉強不足であることを認めましょう。

謙虚さと向上心が伝われば、印象が悪くなることはないでしょう。

著者情報

プロフィール:上代 裕也
人材コンサルト。転職で悩む同世代の人たちに向けて役立つ転職情報を配信している。